ショールーミングの是非を考える。


久々の記事は、ショールーミングです。


きっかけは昨日見たニュース↓
404 - Not Found:テレビ東京



せっかくなので上記リンクから言葉の意味も紹介させていただくと、

お店では買いたい商品を確認するだけ。購入するのはネットを使って最安値で…
こういう消費行動を「ショールーミング」というそうです。


おそらくですが、多くの人は経験がおありなのではないでしょうか。
私もあります、特に学生時代に。


ただ、皆がこの行動を取ることで、店側には大きな損失が生まれ、究極的には店がなくなっていく…ということは想像に難くありません。

安いものなら数千円、高いものなら数万円の差が出るのだから当然…というのは消費者視点からすればわかる話です。


ただ、ビジネス全体のコストのまわり方を考えたことがある方なら、
「これはマズい。下手したら自分にも関係してくる悪循環だ」ということに気づくはずなんです。


特に最近、高額な買い物(カメラとか家電)をする頻度がたまたま高く、
その価格差を家電量販店とインターネットとで比較することが多かったのですが、
安くて数千円程度、高ければ数万円の差があります。


インターネット販売者、すなわち店舗を持たない販売者がこれだけ安くできるのは、
ご想像の通り、実店舗より人件費が低いから。


言い方を変えれば、実店舗のいくらか高い分は、そこで働く方々の給与に繋がる。


ということは、例えば「店舗で店員さんから説明だけ聞いて、購入はインターネットで」とやってしまうと、
店員さんはタダ働きをしていることになります。


こうなると、
 店舗経営者はコスト削減のために店員を減らすか、給与を下げる(or 安いバイトばかりにする)。
⇒店舗のサービスレベルが落ちる。
⇒客足が落ちる。
⇒…
⇒店舗が閉鎖される。
というお決まりのパターン。

他の店舗に店員さんが異動できれば良い方で、
普通に考えれば、そこで働いていた方々は解雇になるでしょう。


すると失業者が増えて、社会全体がありがたくない方向に…と負のスパイラル。



当たり前のことばかりの記載で恐縮ですが、
消費者視点だけに立ったひとつの行動だけでも、社会に大きな影響を及ぼす流れの一端につながりかねません。



だからと言って、ショールーミングを禁止しよう、と言いたいわけではないんです。
別に私もお金持ちではありませんし、ショールーミングの消費者心理はとてもよくわかります。



でも、上で書いたようなことも考えて、ここ数年はちょっと考え方を変えてみているんです。


それは、

店員さんのサービスにお金を払うことを考えてみる

です。


つまり、何か商品を店舗に買いに行ったとき(私は電化製品が多いです)に、
基本的には商品に詳しい店員さんの話を聞きます。
値切り交渉もします。
複数の商品の比較も教えてもらい、オススメも聞きます。


そして、その店員さんのサービスに満足したら、その場で買うことにしています。
インターネットで購入したときとの差額は、店員さんのサービスに対する対価です。



馬鹿げていると思う方もおられるかもしれませんが、
私はそうは考えていません。


そもそも、商売の基本は
・売ってくれてありがとう。
・買ってくれてありがとう。
という、双方の双方に対する思いやりの心が根底にあると考えているからです。


青臭いかもしれません。
でも、こういうのがあっても、ちょっと良いと思いませんか?



ちょっと恥ずかしくなってきたので、今回はこのへんで。